マイホームを建てる際に、依頼先としてハウスメーカーを思い浮かべる方も多くいらっしゃるでしょう。一言でハウスメーカーといっても、メーカーによってできることや得意なことは異なります。また、工務店とは違うハウスメーカーならではのメリットやデメリットもあります。
自分にぴったりのマイホームを建てるためには、こうしたハウスメーカーの特徴を知ることが不可欠です。
ハウスメーカーについて知りたい方や、どのハウスメーカーを選べばよいか分からないといった方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
ハウスメーカーの特徴とは?工務店との違いは?
ハウスメーカーとは、注文住宅を工業化(プレハブ化)、または建材の一部を規格化することで大量生産できる企業のことです。大量生産を行う生産設備があり全国的に展開していることが多く、企業規模が大きいことも特徴の一つです。
一方で工務店とは、職人と施主がオーダーメイドで家を作り上げていきます。プランの自由度が高く地域密着型で小規模な企業が多くあります。しかし近年では、工務店でもフランチャイズ化やオリジナルブランドを打ち出し、広い地域に対応している工務店も出てきています。
ハウスメーカーに依頼するメリット
倒産のリスクが低く、安心できる
大手のハウスメーカーは住宅の規格化やその大量生産ができます。それは裏を返せば、それだけ企業の規模が大きく資産もあるということです。そのため、倒産のリスクはかなり低いと言えるでしょう。
また、住宅建築に多くの実績があり、ノウハウが培われています。そのため、様々なケースに対応できる安心感があるでしょう。
短期間で工事が完了する
ハウスメーカーでは、建材の調達から施工までシステム化されています。また、工場で生産される部材もありますので現場での作業を短縮できます。一戸建てを建てる場合、工務店だと半年ほどはかかりますが、ハウスメーカーでは約3ヵ月~5ヵ月ほど、早ければ、2ヵ月ほどで完了します。
大手ハウスメーカーは品質が安定している
施工現場で家のほとんどを作る場合は、天気や職人の腕が品質に影響を与えてしまいます。しかし、ハウスメーカーでは住宅の建材や構造が規格化されていて、工場で建材やパーツを製造しているので、天候や職人の腕に関わらず安定して品質の高いものが提供できます。
アフターフォローがしっかりしている
家に長年住んでいると、外壁がはがれる、トイレが詰まるなどの様々な問題が発生します。
30年保証などといった、長期的な無料点検を用意しているハウスメーカーも多く、トラブルに突然のトラブルにも対応してもらえます。これだけの長い保証期間を設けられるのは倒産リスクの少ないハウスメーカーならではといえるでしょう。
完成後のイメージがしやすい
住宅が規格化されているだけでなく、実際の住宅を体験できるモデルハウスもつハウスメーカーは多くあります。同じ工法の住宅を実際に見たり、営業担当を直接話せたりするので、完成住宅のイメージがしやすいでしょう。
ハウスメーカーのデメリット
ハウスメーカーにもデメリットがあります。マイホームは気軽に買い換えられるものではないので、デメリットもきちんと理解することが大切です。
規格化・システム化されているため自由度が低い
基本的には規格化された住宅がベースとなっているので、設計の自由度は低めです。メーカーによっては、自由設計が可能なところもありますが、基本的には規格から外れるような設計は難しいでしょう。また、規格外のオーダーをするとコスト面に大きく負担がかかる場合があります。
工務店に比べ価格が少し割高
一般的にハウスメーカーはテレビCMなどの広告宣伝費に費用をかけていることが多く、工務店より価格が割高になる傾向にあります。
ただし、ハウスメーカーが提案する「標準設備」で家を建てた場合は、工務店で同じ条件で建てるおりも価格を抑えることもできますが、オプションをつけたり、変形地など規定にない土地に建てたりすると価格が高くなってしまいます。
工務店は設備や部材のグレードを調整できるので、決められた予算内で自分のこだわりを実現しやすいのですが、ハウスメーカーで同じことをしようとすると、かなり割高感を感じるでしょう。
まずはここをチェック!おすすめの大手ハウスメーカー5選
日本のハウスメーカーの中でもおすすめの大手ハウスメーカーをいくつかご紹介します。
ハウスメーカーは割高感がありますが、品質の安定性では申し分ありません。家を建てるのであれば、一度は検討してみることをおすすめします。
積水ハウス
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業界No.1ともいわれる積水ハウスは建築実績でも売上高でも業界トップクラスを誇ります。積水ハウスではそれぞれのライフスタイルや場所などに合わせた「邸別自由設計」を重視しており、鉄骨・木造のどちらの戸建てにも対応しています。
さらに、地震の揺れを抑制する技術「SHEQAS(シーカス)」は独自の免震システムです。自身の揺れを熱に変換し、建物をへの影響を約半分にすることができます。また、専任スタッフの定期点検などアフターフォローにも力をいれています。
基本情報
資本金:2,025.9億(2019年)
設立:1960年
坪単価:約60~80万円
旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
へーベルハウスは1972年に販売を開始しました。災害時の安全性を高める「軽量気泡コンクリート」を採用した建築です。ヘーベルハウスでは「ロングライフプログラム」を導入しています。外壁塗装や防水性能などは30年の初期補償があり、さらに30年目に集中メンテナンスをすることで、60年を超えて耐久性が維持されています。何世代にもわたって家を使いたいという人におすすめです。
基本情報
資本金:32.5億円(2019年3月期連結)
設立:1972年
従業員数:7,198人(2019年3月末現在)
坪単価:約70~80万円
住友林業
その名の通り、木造住宅を得意としているハウスメーカーです。住友林業はさまざまな工法に対応していますが、代名詞ともいえるのが「ビッグフレーム構法」です。通常の柱の5倍の幅の柱を使うことで、最小限のフレームで耐震性能と設計自由度を高めています。木造住宅では一般的に難しいとされている大きな窓枠を入れられるので、開放的なデザインも可能です。また、30年保証や24時間対応しているコールセンターなどアフターサービスも充実しています。
基本情報
資本金:327.5億円(2019年3月31日現在)
設立:1948年(創業1691年)
坪単価:約60~90万円
パナソニックホームズ
電機メーカーのパナソニックの子会社ということもあり、設備にインターネットを組み込んだIoTの機能が充実しています。遠隔でのお風呂のお湯張りや自動でシャッターを開けるなど最新技術を生活に取り入れられます。
軽量と重量鉄骨造、木造住宅を提供しており、平屋から9階建てまでと幅広いニーズにも対応。限られた土地を有効活用できることでも定評があります。
基本情報
設立:1963年
従業員数:6,198名(2019年3月末時点)
坪単価:約60~80万円
大成建設ハウジング
木造住宅を提供するメーカーが多い中、大成建設ハウジングではコンクリート造の住宅が「Palcon」を主力商品としています。入念な基礎調査と高層ビルでも用いられる接合技術で、地震などの災害に強い家として定評があります。被災地に大きな爪痕を残した阪神淡路大震災や東日本大震災、熊本地震でも倒壊しなかったという実績を誇ります。
また、コンクリートは3階建てや4階建てを考えている人にもおすすめです。さらに、屋根が平らなので、屋上の活用も。ガーデニングやアウトドアが好きな方にも人気があります。
基本情報
資本金:1億円(2019年)
設立:1997年
坪単価:約60~85万円
まとめ
マイホームは一生に一度ともいえる大きな買いものです。簡単に買い換えられるものではないため、後悔のないものを手に入れたいところです。
自分のライフスタイルや状況、土地や予算などの条件を整理することはもちろん、ハウスメーカー選びも重要です。メーカーごとにできること、得意としていることは異なります。自分の理想のマイホームを実現して食えるメーカーをしっかりと選びましょう。