安い家でも大丈夫!?人気のローコスト住宅のメリット・デメリット

マイホームはほしいけれどできるだけ予算を抑えたい、という人に人気があるローコスト住宅。その名の通り、一般的な注文住宅よりも低価格で家を建てられるのが最大の魅力です。

しかし、価格が安いものは品質や性能が心配だと思う人もいるでしょう。数十年という長い期間、家族を守ってくれる大切な家であればなおさらです。そこで、ローコスト住宅とは何か、価格を抑えられる理由やそのメリット・デメリットについてご紹介します。

ローコスト住宅とは

ローコスト住宅は、仕入れや人件費などを工夫して価格を抑えた住宅のことです。価格が安いとはいえ、建築基準法をきちんとクリアしていますので安全性などに大きな問題はありません。注文住宅のような高級感はありませんが価格が安いため、若年層に人気があるのが特徴です。

では、ローコスト住宅がどのようにしてコストを抑えているのか、項目ごとにご紹介します。

ローコスト住宅はプランや間取りを規格化している

ローコスト住宅では、プランや間取りを規格化しています。規格住宅にすることで、同じ仕様の製品を大量に発注し仕入れ単価を抑えられます。例えば、窓に使うサッシなは同じ規格の住宅であれば、同じメーカー、同じサイズのものが使われるといった具合です。

さらには部屋数を減らす、和室をなくすなどできるだけシンプルな間取りにすることで、工数などを削減しています。また、窓を作るよりも外壁にしたほうが費用を抑えられるので、開口部が少ないプランになっていることもあります。

グレードの低い設備

標準仕様の浴室、流し台、給湯器などはグレードの低い製品を用いることで価格を抑えています。さらに、メーカーと直接取引することで、仕入れ価格を引き下げています。

人件費の削減

人件費を削減するため、経験の浅い大工を中心としていたり、一人の現場監督が10件以上の住宅を担当していたりといったことがあります。

広告宣伝費の削減

ローコストハウスを手掛けているハウスメーカーは数多くありますが、広告宣伝費に費用をかけていないため、有名でないことがほとんどです。広告宣伝費を削減することで、住宅の価格に反映させているのです。

こんなにある!ローコスト住宅のメリット

まずは、ローコスト住宅のメリットから確認していきましょう。

無理のない予算でマイホームが手に入る

大手ハウスメーカーの注文住宅と比較すると、ローコスト住宅の坪単価は約半分ほどといわれています。マイホームを購入する際に、大きな負担となるのが「住宅ローン」です。その額や返済期間は住宅の購入費用によって大きく異なりますが、長い場合だと30年以上も毎月返済していかなければなりません。

住宅の購入費用を抑えれば、当然月々の返済を少額にしたり返済期間を短くしたりできます。返済額を減らした分で暮らしを充実させたり、子どもの教育資金を積み立てたりできるので、余裕を持ったお金の使い方ができるでしょう。

工期が短い

ローコスト住宅は一般的な注文住宅に比べ1ヶ月~4ヶ月ほど短い工期で完成します。マイホーム購入前は、賃貸物件に住んでいるというケースも多いでしょう。ローコスト住宅であれば、早期に入居できるので、完成までの家賃を節約することができます。

こだわりたいところに資金を集中できる

ローコスト住宅は標準仕様の価格が抑えられているので、自分がこだわりたい部分にお金をかけることができます。料理が好きなのであれば、キッチンの設備をグレードアップする、お風呂でゆっくりするために浴室をカスタマイズするといったことに資金を集中できます。こだわりたい部分とそうでない部分のメリハリをはっきりつけられるので、自分のこだわりを実現しやすくなるでしょう。

品質が安定している

ローコスト住宅は経験の浅い職人が施工することもありますが、設備や作業が規格化されていますので、同じような住宅についての作業には短期間で慣れていきます。そのため、安定した仕上がりになる傾向にあります。

プランの決定がスムーズ

ローコスト住宅では、プランや間取りがほぼ決まっています。自由度が少ない分、思い悩む余地も少ないので、優柔不断な人でもスムーズに建築が進むでしょう。

建て替えしやすい

ローコスト住宅は、建て替えやリフォームを前提とした住宅です。最初の建築費用を抑えることで、子どもの独立や老後といったライフステージの変化に伴ったリフォームの計画が立てやすくなるでしょう。

知らないと後悔する!?ローコスト住宅のデメリット

ローコスト住宅を購入して後悔しないためには、デメリットも理解しておくことが大切です。ローコスト住宅のデメリットについてご紹介します。

デザインや間取りに自由度が低い

ローコスト住宅では間取りや設備が規格化されていて、すでにあるパターンから選んでレイアウトしていくのが一般的です。そのため、実際に住んでみてから収納が少ない、生活動線が合わずに不便などといったことが起きやすいでしょう。

設備のグレードが低くなる

一般的な注文住宅に比べると、部材や設備のグレードが低く設定されています。最新のものやハイグレードのものと比べるとどうしても安っぽく見えてしまうので、ラグジュアリーな雰囲気が好きな人では物足りなく感じるかもしれません。

住宅性能が劣ることも

ローコスト住宅でも当然、建築基準法は満たしていますので、普通に生活していく上での過度な心配はいりません。ただし、注文住宅と比べてしまうと耐震性能や断熱性能が劣っていることもあります。場合によっては光熱費がかさむ、注文住宅に比べて資産価値が低いといったことが考えられます。

メンテナンス費用が高くなる

ローコスト住宅では、価格が安い屋根や外壁の部材を使用しています。高性能のものに比べて、経年劣化が早まることも考えられるので、早めのメンテナンスが必要になる可能性があります。価格が抑えられている分、どの程度耐久性があるのかを理解しておくことが大切です。

・アフターサービスや保証が不十分なことも
人件費を節約しているため、アフターサービスが不十分なことが考えられます。契約時に保証の範囲がどこまでかを十分に確認しておきましょう。

ローコスト住宅に向いている人

 

ローコスト住宅は「子どもが大きくなったらリフォームしたい」「子どもが大きくなったら他の場所に移住したい」など生活の変化に合わせて住まいも変化させたいと考えている人にもピッタリです。

また、家の見栄えや機能性よりも、無理なくローンを返済することや子どもの教育資金や家族で楽しむことが重要と考えている人にもよいでしょう。いずれにしても、メンテナンス費用やランニングコストなどトータル的な資金計画を考えて、住宅を選ぶことが大切です。

まとめ

住宅の購入費を抑えられるローコスト住宅ですが、安いが故のデメリットも存在します。購入してから後悔しないためには、デメリットについても理解を深めておくことが重要です。

また、一言でローコスト住宅といっても、その工法や性能はメーカーによって様々です。自分が求めている性能やどの程度なのか、メーカーによってどんな違いがあるのかをしっかり検討しましょう。さまざまな情報を集めて検討することで、満足のいくローコスト住宅を購入できるでしょう。