古民家をリフォームする前に知っておきたいメリットとデメリット

新しい家にはない、独特の味わい深さがある古民家。日本の伝統的な暮らしや文化を肌で感じることができます。近年、こうした古民家をリフォームして活用することが注目を集めています。こうした古民家は、住まいとしてはもちろんカフェや旅館としても利用されるなどさまざまな可能性も秘めています。

そこで、古民家をリフォームすることのメリット、デメリットを紹介します。古民家に興味がある方や購入を考えている方は、実際にリフォームする前にぜひ知っておいてほしいポイントをまとめました。良い面も悪い面も把握したうえで、理想的な古民家ライフを手に入れましょう。

古民家とは

古民家について古い家というイメージはあるものの、古民家の定義についてはあまり知らないという人も入るでしょう。

古民家とは、釘などを使わない伝統的な日本の建築法によって建てられた家の事です。築年数については具体的な定義はありませんが、昭和初期、特に大正時代以前に建てられた家を指して「古民家」と呼びます。

伝統的な日本の建築法の特徴とは

古民家の家、伝統的な日本の建築は、目的や時代、地域によってさまざまな建築様式があります。共通しているのは釘などを使用していないこと、木材をその特長に合わせて使い分けていることです。例えば、腐りやすい部分にはケヤキ・クリ・ヒノキなど、強度の高いマツは梁に、木目の美しいスギは内装に使用するといった具合です。こうした建築様式で造られた古民家は、適切にメンテナンスを行えば数百年持つといわれています。

また、古民家は天然素材で造られているため、通気性が高いことが特徴です。縁側やひさしなど暑い夏でも涼しく過ごせる工夫がされています。

古民家をリフォームするメリット

古民家をリフォームして活用するメリットにはどんなことがあるのでしょうか。古民家が注目されている理由についてご紹介いたします

強度の高い希少な木材を使用している

古民家で使用されていることが多いヒノキやケヤキの強度は、とても長い期間変わらないとされています。例えば、強度が落ち始めるまでヒノキは千年以上、ケヤキも数百年ととても長い時間を要しますので、こうした木材が使用された梁や柱を活かすことで、耐久性の高い家にすることも可能です。

しかも、これらの木材は、昔に比べ希少となっているので、今から同様の手に入れようとすると多くの費用が必要です。また、古民家はほぼ木材で造られているので、化学物質が原因で引き起こされるシックハウス症候群になるリスクを大幅に減らすことができます。

趣のあるデザインの家を手に入れられる

むき出しの梁、障子、縁側など、古民家ならではのデザインに加えて、長年使われることで加わる味わい深さに心惹かれる人も多いのではないでしょうか。時間を経たからこそ生み出される落ち着いた雰囲気があります。

こうしたものを活かした上で古民家をリフォームすることで、他にはないオリジナリティあふれる家にすることができるでしょう。

資源保護にもなる

古民家をリフォームして活用することは、古民家に使われている木材などの資源を再利用することでもあります。また、歴史的な家屋を残すということでは、文化を残すという事にも繋がるでしょう。

固定資産税が軽減される

固定資産税の評価額は築年数によって税率が定められています。築年数に応じて減額されていき、築25年で最低水準である0.2になります。つまり、築25年以上たった物件は新築時の2割り程の固定資産税となるのです。

そのため、古民家を解体して、新築として一から家を建てるよりも、今ある家屋を活かしてリフォームした方が固定資産税を抑えられるのです。

古民家をリフォームするデメリット


独特の建築様式である古民家。現代の一般的な家とは住み心地や使い勝手が大きく異なりますので、リフォームする際にはデメリットにも十分配慮しましょう。

暖房設備を強化する必要がある

夏は涼しい反面、冬は寒さを感じやすいという特長があります。天井・壁・床下などに家全体に断熱材を入れる必要があります。これらのリフォームに加えて、二重窓のような断熱性の高い窓を採用することも有効です。

また、掘りごたつ、薪ストーブなどの古民家の雰囲気に合わせたリフォームもよいでしょう。まただし、ほとんどの部分が木造ですので、コンクリート造の物件に比べるとどうしても耐火性が劣ります。ライフスタイルなども踏まえ、十分に配慮したリフォームにしましょう。

耐震基準を満たしていない場合

現在の耐震基準が定められたのは1980年代ですので、古民家のほとんどがこの基準を満たしていません。日本は昔から地震が多い国だったので、古民家でも地震に対する対策は取られています。しかし、今の基準とはことなり、揺れの負担を吸収し、建てものの一部を変形させたり、倒壊させたりして、耐震性を高めています。

地震に強いとはいえ、大規模な地震には耐えられない場合は耐震工事を行う必要があります。

木材が割れていたり、腐敗している可能性がある

木材が割れていたり、腐敗したりしていればその強度は落ちてしまいます。一度、見えない部分など隅々まで古民家鑑定士など見てもらうと安心です。また、木材の家なのでシロアリが大敵です。シロアリに被害にあっても強度が保てる設計ではありますが、土台などにシロアリ対策をしておくとよいでしょう。

また、古い木材を使用する場合は、「洗い」や「カビ落とし」などの手入れが必要なこともあります。

時間とコストがかかる

古民家のリフォームは耐熱・耐震・木材の手入れなどのコストや手間がかかります。場合によっては、水回りや電気工事も必要です。一般的な住宅よりも費用がかさんでしまうこともあるので、本当に古民家をリフォームする必要があるかを慎重に考えましょう。

定期的なメンテナンスが必要

木材の家なので、湿気にも注意が必要です。雨や湿気で木材が腐っていないかなどを定期的にチェックし、必要があればメンテナンスを行いましょう。

ここも外せない!古民家でリフォームすべき場所

古民家で快適に生活するために、リフォームすべき場所についてもご紹介します。

トイレ

古民家の多くは和式トイレです。将来にわたって、快適にトイレを利用するためには、洋式トイレにリフォームしておくと安心でしょう。

屋根や外壁

通常の家でも、約10年ごとに塗装リフォーム、数十年ごとに外壁材のリフォームを行うのが理想的だといわれています。古民家の築年数や劣化具合に合わせたリフォームを行いましょう。

まとめ

冬の寒さ対策やメンテナンスに費用がかかりがちな古民家ですが、今では希少な木材を使用した伝統的な家に住めるというのは、大きな魅力があります。リフォームの際に、気になる点を相談することで、デメリットを改善できることがあるので、不明な点は積極的に相談するとよいでしょう。

また、古民家のリフォームを得意としているリフォーム会社に依頼することも大切です。古民家は建てた後もメンテナンスなど長い付き合いが必要になりますので、依頼する会社は慎重に選ぶことにしましょう。