マンスリーマンションのデメリットとメリット!賃貸住宅との違いは?

単身赴任や観光産業、働き方改革や多様化するライフスタイルにより、近年、マンスリーマンションの需要が伸びてきています。

長期の出張や観光で、マンスリーマンションを利用する人が増えてきています。

マンスリーマンションは身近なものになりつつありますが、賃料や初期費用がどのくらいかかるのか、利用できる設備や住み心地はどうか、不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

ここでは、マンスリーマンションの特徴やメリット・デメリット、また、選ぶときのポイント、どのような利用方法が向いているのかについて紹介します。

マンスリーマンションとは?

マンスリーマンションは、短期契約で住めるマンションやアパートで、事前に契約期間を決めて料金を支払って入居する宿泊施設です。

一般のマンションやアパートの賃貸契約は、基本的に2年契約ですが、マンスリーマンションでは、日数単位や月単位、年単位で賃貸できます。

マンスリーマンションは、ホテルと賃貸住宅の中間的存在で、最低限の必要な家具・家電が備え付けられているため、生活必需品を買い揃える必要はありません。

マンスリーマンションのメリット

マンスリーマンションは、最小限の荷物で入居して、新生活を直ぐに始めることができ、入居審査がゆるく、初期費用を安く抑えられます。

電気・ガス・水道の手続きが不要で、Wi-Fi完備の物件が多く、電子ロックでセキュリティ面でも安心できます。

マンスリーマンションのこれらのメリットについて詳しくみてみましょう。

最小限の荷物で引っ越せる

通常、新生活を始めるには、ベッドや電灯、カーテンや炊飯器を購入しなければならず、机やテレビ、冷蔵庫などの生活必需品を全て揃えると、かなりの費用となります。

マンスリーマンションでは、生活に最低限必要な家具・家電が備わっているのが、まず大きなメリットです。

ホテル住まいでは、食事は外食に頼らなければなりませんが、マンスリーマンションでは、自炊できるため、生活費の節約が可能です。

物件によって備え付け設備は異なりますが、洗濯機・電子レンジ・冷凍/冷蔵庫・エアコン・テレビ・ベッド・カーテンなどが備わっています。

また、利用期間中、フライパンなどの調理セット、布団などの寝具、炊飯器やアイロンなどの家電をレンタルできるサービスもあります。

オプションで借りることのできる家電には、トースター・電気ケトル・ダイニングセット・掃除機のほか、机セットや洗濯物干しなど様々です。

どのような設備があり、追加で何がレンタルできるかなど、事前にホームページなどで確認しましょう。

敷金・礼金・仲介手数料などの初期費用がかからない

マンスリーマンションは、敷金・礼金・仲介手数料などが不要なため、普通の賃貸に住むより初期費用が安く抑えられます。

保険料や鍵交換費用も不要な場合が多く、料金表の金額で入居できるので、滞在期間の必要経費などの予算が立てやすいと言えます。

しかし、物件によっては、管理費や退去費用を請求されることがありますので、必要な費用に関しては、入居時に契約書などで確認しておきましょう。

入居審査が賃貸住宅のように厳しくない

マンスリーマンションは、一般に、顔写真付き身分証明証で身元確認がとれれば、審査に通ります。

賃貸マンションのような保証人を必要とせず、申込書類をFAXやメールで送信し、家賃の振込が完了すれば、すぐに入居できます。

インターネット完備の物件が多い

近年では、ほとんどのマンスリーマンションはWi-Fi完備で、インターネット料金が家賃の中にすでに含まれているところが多いです。

無線LANではなく有線接続の場合もありますが、新たにインターネットを引く手間が省けます。

データ通信料の多い人向けに、使い放題プランなどのオプションが用意されている物件もあります。

電気・ガス・水道の手続きが不要

賃貸住宅では入居後すぐに、ガス会社や電気会社に電話して利用手続きをしなければなりませんが、マンスリーマンションではその必要がありません。

基本的に料金は固定で、水道・ガス・電気を合わせて、定額料金が設定されています。

セキュリティ

都心のマンスリーマンションでは、近年セキュリティを強化している物件が増えてきています。

借り手が短期間で変わるため、金属タイプの鍵ではなく、暗証番号による電子ロックを採用しているところが多くなっています。

入居者が変われば暗唱番号も変更されるため、前の入居者や不審者が、鍵を使って部屋に侵入する心配もありません。

また、物件によっては、エントランスも電子ロックで、モニター付きインターホンや監視カメラが設置されているセキュリティの高いところもあります。

マンスリーマンションの費用

マンスリーマンションでは、基本料金の他に、水道光熱費の追加料金が発生するところがほとんどです。

水道光熱費

マンスリーマンションの水道光熱費は、1日あたり500円~800円で計算され、月額約24,000円が使用の如何によらず請求されています。

入居者が複数の場合、一人あたり1/2か1/3の額が追加されたり、一定の基準値を超えると追加請求されたりする場合もあります。

夏場や冬場のエアコン利用が多くなる時期は、追加の予算をみておく必要があります。

清掃費

賃貸マンションでは退去時に、敷金からクリーニング代として、清掃費を引かれて支払うのが一般的です。

マンスリーマンションでは清掃費は、滞在する契約期間で「1ヶ月未満は1万円」などの料金体系で、入居時に支払う形が取られています。

同居人がいる場合は、追加費用が請求されることもあります。

管理費

賃貸物件の共益費のように、共有部分の廊下・エレベーター・エントランスの清掃・維持のために、管理費を徴収しているところが多いです。

一般に、管理費も、光熱費と同じように、1日あたりで金額設定されています。

インターネット代

近年はインターネットの費用が、家賃に含まれているとマンスリーマンションが多いですが、オプションの場合もあるので確認が必要です。

有料の場合でも、月額2000~3000円程度と割安な設定で、無線WiFiを速度制限を気にせず使えるのは大きなメリットです。

その他の費用

運営会社によって料金体系は異なり、鍵交換費用や契約手数料などの追加費がかかることもあります。

光熱費や清掃費、布団などの寝具のレンタル費は、予想外の出費となることもあり、宿泊予定のマンスリーマンションの契約内容を、事前にしっかりと確認しておくことが必要です。

マンスリーマンションのデメリット

一般の賃貸住宅と比べて、マンスリーマンションは、1ヶ月単位の短期契約で延長しながら利用できるので便利です。

しかし、実際に生活をしてみて思わぬ費用がかかったり、十分に休息できなかったりのすることもあるため、デメリットについて把握しておきましょう。

普通の賃貸住宅より家賃が高い

マンスリーマンションは、ベッドをはじめ家具類が揃っていて、生活に必要な家電などを買わなくても良い分、普通の賃貸住宅より2割ほど高く賃料が設定されています。

2、3ヶ月の短期ならばマンスリーマンションのほうが得ですが、半年以上住む場合は、同じ広さの同地域の賃貸物件の方が安くなります。

マンスリーマンションは、気軽に契約できるというメリットはありますが、契約期間の終了前に引っ越した場合に、違約金が発生することもあります。

自由にインテリアを変えたり、家電を入れ替えたりできない

マンスリーマンションは備え付け家具であるため、自分好みのソファーを入れたり、インテリアを大きく変更したりすることはできません。

物件によっては、備え付けの電化製品が古くなっている場合もあります。

生活できないということではありませんが、日頃からハイテク家電を使っている人にとっては、使い勝手が悪くストレスを感じることもあるでしょう。

また、自分で購入した家具・家電などは、退出時に持ち帰らなければなりません。

壁の薄い物件が多い

マンスリーマンションの構造は、「鉄筋コンクリート(RC)造」ではなく、「軽量鉄骨造」の建物が多い傾向です。

壁が薄くて防音性が低いと、両隣や上の階の部屋の物音が聞こえ、音に敏感な人には大きな精神的ストレスになります。

入居審査がゆるく住民トラブルが起きやすい

マンスリーマンションは入居審査が厳しくないため、モラルの低い入が入居していることもあり、トラブルが発生しやすいと言えます。

物件の多くは前金制で、必要な料金を払えば審査なく入居できることもあり、隣人がどのような人物かわからない不安があります。

都心や観光地では外国人旅行客も多く、文化の違いからくるゴミ出しや供用部分の使用の仕方で、トラブルが起きやすいと言えます。

パーティーによる騒ぎ声や、生活の時間帯が異なることで、騒音ストレスで十分に休息できないこともあります。

部屋の内見ができない

普通の賃貸物件では、部屋の内見で広さや設備を確認してから契約できますが、マンスリーマンションは内見できないことが多いです。

マンスリーマンションでは回転を良くするために、管理会社は契約期間終了後に、すぐに次の入居者を入れたいという事情があります。

契約時点では人が住んでいるので部屋の中が内見できないため、間取りや室内の写真をネットで確認し、不明点は管理会社に問い合わせることをお勧めします。

もちろん、空室であれば内見でき、同じタイプの部屋を見せてもらうこともできるため、担当者と交渉しましょう。

住民票を移せない

マンスリーマンションの契約書には、「住民票移動不可」と明記されているところが多いです。

住民票を移転するには、「1年以上継続して生活の本拠が移る場合のみ」の規定があるためです。

マンスリーマンションでは住民票の登録ができないため、最寄りの役所で各種証明書の発行を受けることができません。

その他の不便さ

この他にも、マンスリーマンションでは、ペット禁止、二人以上の宿泊禁止の規約があったり、駐車場が確保できなかったりなどの問題点もあります。

物件は少なくなりますが、ネット検索で「ペット可」「ファミリータイプ」「近くに駐車場有り」などの条件で探し、管理会社に問い合わせをしてみるのもおすすめです。

マンスリーマンション賢い利用方法

マンスリーマンションは、「賃料が高い・壁や床が薄い・隣人に不安がある」などのデメリットはありますが、事前に十分調べることで回避できる問題も多くあります。

実はデメリットではないマンスリーマンションのポイント

賃料は高く設定されていますが、滞在期間が限られている場合は、引越しや家具・家電の購入費用を考えれば、マンスリーマンションの設備や備品は費用削減になります。

また、マンスリーマンションは壁が薄いと言われますが、構造上の問題は一般賃貸住宅も同様で、賃貸マンションが、マンスリーマンションとして運用されている場合もあります。

音の問題が気になる人は、契約する前に建物の構造が、「鉄筋コンクリート(RC)造」か「軽量鉄骨造」かの確認をするのがおすすめです。

隣に怪しい人が住んでいるかもしれないという不安も、立地条件によるところが多く、身元審査がないのはホテルの宿泊と同じです。

水道・電気の契約や解約、ネット環境の整備、引越し費用を考慮すれば、マンスリーマンションは、身軽に入居して退去できる宿泊設備です。

マンスリーマンションの上手な利用例

マンスリーマンションは一般に、3ヶ月以内の生活であれば、普通の賃貸物件やビジネスホテルに泊まるよりも経済的です。

マンスリーマンションの上手な利用例には下記があります。

・会社の出張や研修などの短期の滞在
・短期間の単身赴任
・フリーランスの仕事のための短期滞在
・1ヶ月以上滞在が必要な就職活動や大学受験
・持ち家のリフォームや建て替え時の仮住まい
・海外からの一時帰国の宿泊先
・災害時の短期的な宿泊先

マンスリーマンションでは、賃貸物件のように「○ヶ月前までに解約申し込みが必要」だったり、契約更新に手数料がかかることもありません。

1ヶ月更新で利用すれば、前払い費用の額を抑えながら、退去のタイミングがはかれます。

また、ホテル住まいのような外食費がかからず、自炊で健康な食生活を実現できるのがメリットです。

賃料は前払いとなるため、追加の必要経費や利用できるサービスを事前に調べて、契約内容をよく読んでから契約書にサインするようにしましょう。

まとめ

マンスリーマンションは、賃貸物件よりも割高に賃料が設定されていますが、短期の宿泊に便利で、家具・家電を購入する費用を抑えることができます。

しかし、物件によって追加の費用が異なるため、契約時に内容を十分に確認する必要があります。

特に、インターネット、水道光熱費、清掃費、管理費、寝具などのレンタル費用、同居人の追加費用などは、契約前に確認しておきましょう。

料金体系だけでなく、周辺施設を含む治安状況を調べて、生活環境を確保してくださいね。