2019
11.07
家のイメージ

気になる中古住宅が「安心R住宅」なのか調べる方法

家のいろいろ豆知識

新聞広告やフリーペーパー、ネット上の不動産サイト、更には街角で。中古住宅を探している方は物件探しにアンテナを張り巡らせていることと思います。しかし、広告などで得られる情報は限られているのが実情ではないでしょうか。立地や築年数、間取り、場合によっては「リフォーム済み」の表記がなされているものもありますが、耐震性や構造上の不具合の有無などはなかなか詳しくわからず、内覧をして立地や外観、内装を確認しただけで契約を行い、引渡し後に問題が発覚するなどのケースも散見されます。

国が中古住宅に「お墨付き」を与える制度「安心R住宅」

こういった中古住宅ならではの不安。ともすれば「中古住宅にはつきもの」とも考えられてきたようにも思えますが、その不安を払拭して中古住宅の取引における安心感を高めて市場を拡大しようと、国が中古住宅に「お墨付き」を与える制度が今関心の高まりを見せている「安心R住宅」です。

安心R住宅は、専門家の調査(インスペクション)により雨漏りや構造上の不具合の有無、基準以上の耐震性の有無が確認されています。さらにリフォームが行われているか、行われていない場合でもリフォームの提案が付帯してさらに瑕疵保険にも加入可能な状態で売りに出されています。また、建物の履歴に関する書類の有無も確認されています。

このように、登録されている事業団体に属する販売業者により「一定の基準以上であることが予め確認され、履歴に関する書類の有無もわかっている住宅」が安心R住宅なのです。

では、気になる物件が「安心R住宅」かどうか調べるにはどうすれば良いのでしょうか。基本的なところから説明してみましょう。

目印は安心R住宅マーク!誰でも使える訳ではありません!

安心R住宅は、国が個別の不動産業者ではなくその事業者が属する「事業者団体」に対して認可を与えている制度です。認可・登録を受けた団体は所属事業者が扱う中古住宅に国が定めた標章=ロゴマークをサイト内や広告で使うことが許されます。扱い方や色など、表示する時には細かな取り決めがなされています。

広告などで見かけた物件にこのマークが付いていたら、安心R住宅であることの証しです。

認可を受けた事業者団体ってなんだろう??

安心R住宅制度は、認可を受けたいと希望した事業者団体に対して国が審査を行い、基準を満たした団体を「特定既存住宅情報提供事業者団体」として認可・登録するものです。登録された団体に属する不動産業者は「安心R住宅」を取り扱うことができます。現在、登録されているのは以下の9団体。主だった団体が登録されたことで、今後さらに安心R住宅の注目度は増していくことが考えられます。

2019年9月現在の登録団体

・優良ストック住宅推進協議会(スムストック)

・リノベーション協議会

・全日本不動産協会

・石川県木造住宅協会

・日本住宅リフォーム産業協会(JERCO)

・住まい管理支援機構(HMS機構)

・全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)

・全国住宅産業協会(全住協)

・ステキ信頼リフォーム推進協会

※「安心R住宅」ついての概要は、国土交通省のHPでご覧頂くことができます。

「この家は安心R住宅なのかな?」を調べる方法

「安心R住宅」が消費者に安心感を持って中古住宅探しをしてもらうための制度であることは前述の通りです。では、実際に目にとまった物件が安心R住宅かどうか知るには、どのようにしたら良いのでしょうか?

◇広告やサイトでロゴマークを探す

インターネットのサイトや新聞、フリーペーパーなどに掲載されている物件広告に安心R住宅のロゴマークが記載されているか確認してみましょう。物件の広告にロゴマークが記載されていれば「安心R住宅」です。

◇その不動産業者、登録団体に属しているかな??

完全に独立して営業している不動産会社でなければ、何らかの事業者団体に属している可能性が高いです。サイトや広告に所属団体名が併記されていることが多いので、目を凝らしてよく見てみましょう。団体名が記載されていて、その団体が上記の安心R住宅登録事業者団体に含まれていれば、安心R住宅を扱える不動産業者ということになりますね。

◇R住宅マークが付いてないぞ??

気になる物件を扱っている不動産業者は、安心R住宅の登録事業社団体に所属していることがわかりました。でも、物件広告には安心R住宅のロゴマーク記載がない…。そんな時はどう考えれば良いのでしょうか。

まず、安心R住宅のロゴマークを物件に表示するかどうかは業者サイドの任意です。極端な話、安心R住宅の登録事業者団体に属していても、安心R住宅の表記をしなくても良いのです。また、インスペクション(建物の実況調査)をまだ行なっておらず、安心R住宅のとしての扱いを控えている可能性もあります。

やはり、ここは売主である不動産業者に直接問い合わせてみるのが良いでしょう。また、安心R住宅の登録事業者に所属している業者であるなら、中古住宅の販売全体に対して丁寧な対応が期待できるとも言えましょう。

あきらめるのはまだ早い!マークがなくても…

「安心R住宅のマークがない。業者も登録事業者ではないようだ…」と、調べた末に肩を落とす人もいることでしょう。でも諦めるにはちょっと早いかもしれません!というのも、安心R住宅の制度はまだ始まったばかり。

これからさらに書く不動産業者や一般ユーザーの中に浸透していく段階とも言えます。近年は中古住宅を扱う業者も販売後のクレームを極力なくすためだけでなく、後々の評判も大事にしていることから、商品としての中古住宅の品質を重視しているケースが増えています。つまり、安心R住宅ではない=安心できないとは言い切れないのです。

安心R住宅でポイントとなっている耐震性の有無や構造上の不具合、リフォームの状況や瑕疵保険の有無だけでなく、地区年数や新築時の施工業者、増改築といった項目を事前に踏まえ、販売業者に尋ねてみるのも良いでしょう。

こうした質問に丁寧に答えてくれて、納得できる内容であれば、もし安心R住宅として扱われていなくても良質な中古住宅を手に入れることができるのではないでしょうか。