工務店VSハウスメーカー!中々知らない各社の違いを徹底解析

住まいの新築を依頼しようとする時、多くの方が抱く「工務店」と「ハウスメーカー」のどちらがいいの?という疑問。ネット上やテレビ、新聞、雑誌、フリーペーパーなどの広告で色々な会社の広告を目にはするけど、なかなか決められませんよね。

地域に密着した工務店、全国展開しているハウスメーカーにはそれぞれ特徴があります。色々な角度から比較して、よく考えて後悔のない家づくりにしたいもの。ここではそんなお悩みを抱えた方々の参考になるよう、工務店とハウスメーカーの違いや特徴、選び方をご紹介したいと思います。

ポイントを紹介する前に、まずはよく比較されるポイントを簡単に紹介してみましょう。下記の表をご覧下さい。いずれも例外はありますが、概ねこんな違いがあると言えます。

工務店とハウスビルダーの違い

工務店

比較ポイント

ハウスビルダー

地域密着型で比較的小規模(例外あり)。フランチャイズに加盟している工務店も

規模

広域展開で大規模
自由設計の注文住宅が主流

設計

選択肢は豊富にあるが規格化されている
比較的低価格

価格

概ね高め。一方でローコストを特長にしている企業も
工務店によって違いはあるが迅速・きめ細かな対応も

アフターサービス

メンテナンス

メーカーごとに規定を定め運用
長い付き合いや様々な相談も可能。

その他

担当者の転勤や、支店の撤退もあり得る

それでは各項目を簡単に説明していきましょう。

規模について

工務店は地元企業です。会社組織になっているところもあれば、家族経営の個人事業の形態を取っているところもあります。概ね小規模か中規模な業態です。モデルハウスを構えることは多くなく、代わりに引き渡し前の住まいで構造見学会や完成見学会を開くことが多いです。中には本社を置く都道府県内各所に支店やモデルハウスを置いて社員数も数十人レベル、都道府県内でハウスメーカーに引けを取らない年間施工棟数を誇る工務店も存在します。

一方ハウスメーカーは大企業です。全国または広域にわたって支店網を敷き、大規模な広告展開を行なって各地にモデルハウスを構えています。年間の施工棟数は非常に多く、多くの人が名前を知っている企業が多いですね。

設計について

工務店は建売住宅を展開している場合を除き、基本的に自由設計の注文住宅を建てている場合がほとんどです。施主の家族構成や好みをヒアリングしてスタイリングや間取りプランを提案し、全体像をつくり上げていきます。自社に設計士を置いている場合もあれば、プラン立ては自社で行い、提携している設計事務所に図面に起こしてもらう方法も取られています。概して設計の自由度は高く、好みの建材を選ぶことができるほか施主が自分で探した建築資材を調達して施工してもらう「施主支給」の要望にも応じてもらえる工務店も少なくありません。

ハウスメーカーはほとんどの場合自社で設計を行なっています。時代のニーズや規模に沿った幾つかの商品(住宅)カテゴリーを設けて規格化し、その中で間取りプランや特定の建材などを選択できる自由度を持たせる方式が主流です。

また、施工クオリティについては、最近ではハウスメーカーが独自に職人の教育・育成に取り組むケースも増えてきており、レベルがさらに上がっている印象です。工務店は多くの場合地元で仕事をしている職人を束ねて現場での施工を行なっています。腕の立つ職人を各社とも確保している場合が多いのでほとんどの場合はプロとしての仕事に期待して良いでしょう。工務店に依頼しようとする場合は、可能であればその工務店で建てた方に評判を聞いてみるのも一策です。

価格について

全体的な傾向として、ハウスメーカーはモデルハウスの建築費や広告費などがかかっているため価格は高めと言えます。その分、実績や知名度で安心感を得られるという側面も。一方でローコストを前面に打ち出しているメーカーも数多くあります。
対して地元に密着する工務店はハウスメーカーに比べれば比較的抑えられた価格で新築できるケースが多いです。ただ、希少な建材をふんだんに使用するなど、高級路線で展開している工務店もありますので、その場合は価格も高めになります。

アフターサービスやメンテナンスについて

ハウスメーカーの場合は、保証期間など各社の中で規定を設けてメンテナンスやアフターサービスに当たっていることがほとんどです。事前に確認してみるのが良いでしょう。
工務店の場合も各社とも独自に対応している場合が多いですが、工務店によって対応には若干の差があると思われます。施主と建てた後の付き合いを非常に重視している工務店も増えてきており、不具合への迅速な対応やメンテナンスなどに限らず将来的なリフォームなど、あらゆる相談にきめ細かく対応してもらえることも。

その他

大手のメーカーは常に研究を重ねており、省エネ性能や耐震性に優れた高性能な住まいや、デザイン性・住み心地に優れた住まいを開発し続けています。しかしその反面、中には採算性が低い地域からは撤退する可能性も帯びており、仲良くなった担当者も転勤で異動になってしまうことも多々あります。

工務店はその地域に根ざしているビルダーです。倒産でもしない限り、地元からいなくなる心配はありません。親子2代にわたって同じ工務店で家を建てている例もあるなど、人と人とのつながりを大事にするスタイルは施主から高い評価を得ることになります。保証についても瑕疵担保保証制度が整備されていますので、万一不具合が生じた際にも対応可能です。

輸入住宅など、独自の世界を描く住宅を手がけている工務店も少なくありません。工務店は大手ハウスメーカーに比べて多額の宣伝費をかけられませんが、地域名やスタイル、求めている特徴などのキーワードを組み合わせてネットで検索することでウェブサイトに行き当たることも多いので試してみることをお勧めします。

◎住宅ネットワーク

全国的に展開しているフランチャイズなど、住宅ネットワークに加盟している工務店も要チェックです。住宅ネットワークとは、工法や独自の建材、デザインコンセプトなどを加盟社に提供し、加盟した工務店はその提供を受けて地元で事業展開を行なうという形態です。天然素材や省エネ性能、耐震性、デザインなどで独自性を打ち出しているネットワークは数多く存在します。地元工務店とハウスメーカー双方の利点を兼ね備えている、と捕らえる事もできます。「住宅FC」「住宅フランチャイズランキング」などのキーワードでネット検索すると数多くヒットしますので、チェックしてみて気になるネットワークがあれば地元で加盟社があるかどうか調べてみるのも良いでしょう。

最後に

工務店とハウスメーカーの違いについて書いてきましたが、それぞれの特徴をイメージすることはできたでしょうか?これから住まいを新築しようと考える方の価値観は人それぞれです。それぞれの違いを把握したうえで納得できるまで比較検討し、それぞれがお持ちの価値観に一番合った選択をすることが大事です。