2019
12.20

賃貸で新築の部屋を借りる時のデメリットとメリットを紹介

家のいろいろ豆知識

就職や転勤、入学で賃貸物件を探すときに、初めての部屋探しに苦労する人も多いのではないでしょうか。
女性の一人暮らしや、子供のための部屋探しでは、賃貸物件の地域の治安や建物のセキュリティも心配ですね。

部屋探しでは、エリアや家賃をもとに物件をしぼり、数件を内覧してその中から決めることになりますが、実際には、部屋を数分見ただけでは分からない点も多くあります。
なかでも、新築物件は、最新の設備やセキュリティも整っていて魅力的ですが、実は、新築の部屋を借りる場合、ちょっとデメリットもあります。
そのため、事前に、新築物件の特徴やメリットの他に、新築に潜む問題点についても知っておくことが大切です。

今回は、賃貸物件選びの築年数による違いや、新築の部屋を賃貸する時のデメリットとメリットについて説明します。

新築の部屋を賃貸する時のデメリットとメリット

不動産の購入と同じように、賃貸物件を借りる場合も、建物の築年数によって価格は異なってきます。

それでは、新築とは具体的にどのような物件を指すのか、築浅物件やリノベーション物件とはどう違うのかについて見てみましょう。

賃貸物件の新築物件の築年数とは

「新築物件」とは、建物が建設されてから1年以内で、まだ、入居者が誰も入っていない物件を指します。
そのため、築1年未満でも既に入居者が数ヶ月でも入っていれば、賃貸の広告では新築物件と掲載されないことになっています。

新築物件は、まだ誰も入居者がいない使用感のない部屋で、清潔で最新の設備が揃っていますが、賃料も通常より高く設定されています。

「築浅物件」との違いは?

「築浅物件」とは、建物が立ってまだそれほど年月が経っておらず、比較的に新しい物件ですが、既に入居者が入って住んだ履歴のある物件を指します。

築何年までを「築浅物件」と呼ぶかは、不動産屋によって異なり、通常、築3〜5年までですが、中には築10年までを築浅と呼んでいる不動産屋もあります。

「築浅物件」では、築年数の明確な基準がないため、物件探しでは、「築浅物件」の文字だけでなく、築年数を確認することが必要です。

「リノベーション物件」との違いは?

「リノベーション物件」とは、古くなった賃貸住宅の間取りや内装を大規模改修して、時代のニーズにあった住居に作り替えた物件をいいます。

電力不足や水漏れ・排水管詰まりのないよう、電気の配線やバス・トイレ・キッチンなどの配管も新しいものに変えて、新築物件のように快適に暮らすことができます。

しかし、昔の建築基準で建てられた古い建物は、耐震性に問題のある場合もあり、1981年の法改正以前の物件では、建物の強度を確認しましょう。

賃貸で新築の部屋を借りるデメリット

新築の賃貸物件は、設備が未使用で清潔感があり、部屋も綺麗で快適な住居環境のように思われますが、新築特有のデメリットがあります。
新築の部屋を借りる場合は、デメリットもあることを事前に理解しておくことが大切です。

シックハウス症候群にかかるリスク

建築直後の建物では、外壁塗料や内装の建材、壁紙や天井に使う接着剤に使用されている化学物質で、住居者がアレルギー反応を起こすことがあります。
これは、シックハウス症候群と呼ばれ、部屋にいるだけで頭痛やめまい、吐き気や湿疹などの症状を引き起こします。

揮発性の化学物質は時間の経過とともに薄れていきますが、アレルギー体質の人ではそれがきっかけとなり、日常生活に支障をきたすこともあります。

新築物件に入居した場合は、1ヶ月ほどはこまめに換気し、室内に有害な化学物質が充満しないよう気を付けましょう。

建設中の場合、内見なしで契約するリスク

賃貸用のマンションやアパートは、オーナーは建設中から、不動産販売会社に広告依頼をし、完成前の物件の入居者募集をかけます。
そのため、実際に現地を内見できず、設計図やカタログなどの完成予定図を見て、賃貸契約をするかどうかを決めなければならないことがあります。

間取りやキッチンの広さ、バス・トイレなどの設備が、入居前に案内されていたものと違ったり、眺望や日当たりが悪かったり、内装が期待していたイメージと異なることもあります。

新築物件は早期に入居者が決まるため、早い者勝ちと現地も確認せずに契約すると、実際に住んでみて、こんなはずではなかったと後悔するケースがあります。

賃貸の新築物件は家賃設定が高い

都心部でアクセスの良い便利な地域では、新築物件は家賃を高めに設定しても入居者が入るため、賃料が割高傾向にあります。

地域によっても異なりますが、一般に、新築と築15〜20年の物件では、1万円ほどの家賃の差が出ています。

家賃の出費に月1万円の差があれば、年間で12万、転勤や通学で3年間借りれば36万円の差になります。

建築後1年以内でも既に入居者がいた、また、築1年を過ぎているため新築として売り出せない、設備の良いきれいな賃貸物件を見つけて、価格メリットを生かしましょう。

賃貸で新築の部屋を借りるメリット

しかし、生活に余裕があれば多少でも高めの家賃を払って、新築の部屋を借りることは、多くのメリットがあります。

最新の設備機が使える

賃貸の新築物件では、標準装備されている設備が最新のものが揃っているために、快適な住居環境を確保することができます。

新築の物件の条件は築後1年以内であるため、空調機やバス・トイレなどの設備も、最新の機器が設置されています。
オール電化や浴室乾燥機、IHクッキングヒーターや照明設備など、全て自分で揃えれば高額となる最新の設備機器が使える物件もあります。

転勤などで部屋を借りる期間が決まっている場合は、家賃が多少割高となっても、住みやすい生活環境を確保して、仕事や勉強に集中できるというメリットがあります。

内装や外装が綺麗で清潔感がある

新築物件は、部屋の内装や建物が新しく、綺麗で汚れていないため、自分で新しくマンションを購入したような満足感を得ることができます
いっぽう、古い賃貸物件では、外壁にヒビが入っていたり、部屋の壁に傷やくすみがあったり、暗い雰囲気になることもあります。

また、気になるシックハウスの問題も、入居後の一定期間となり、換気をまめにすることで解決できます。

新築の部屋では、以前に住んでいた人の生活感がないうえ、虫が発生する心配などもなく、衛生的で心地よい暮らしをスタートすることができます。

セキュリティの確保と快適な住居環境

近年では、空室率を下げるために、最新の設備や便利なサービスを提供している賃貸物件が増えてきています。
モニター付きインターフォンやオートロックは、女性や高齢者の一人暮らしに心強い、防犯設備の整った安全な暮らしをサポートしてくれます。

敷地内のゴミステーションや宅配ロッカーなどは、いつでもゴミ捨てができ、荷物の受け取りがスムーズにできると、仕事に忙しい働き盛りの人にも好評です。

また、若い層の入居者を確保するため、Wi-Fi完備の物件が増えてきており、ネット通信費を考えればトータルで生活費にメリットが出ることもあります。

築年数の長い賃貸物件のメリットとデメリット

部屋探しでは、新築物件でなくても、築浅物件やリノベーション物件で、新築に似た快適な生活環境を確保できる場合もあります。
都心部で部屋を探す場合は、新築物件の数が少なく、家賃も割高なため、築浅物件やリノベーション物件を探すのもおすすめです。

築年数の長い賃貸物件のメリット

物件は築年数に比例して家賃が安くなるため、築年数の長いマンションやアパートも、生活費を抑えるという点では大きなメリットがあります。
また、中古の賃貸物件は数が多いため、選択肢の幅があり、多くの部屋を見て比較して決めることができます。

最近では、不動産会社の検索サイトが充実していて登録件数が多いため、「駅近」や「バストイレ別」などの希望の条件をつけても、多くの物件がヒットされます。

春先の転勤や入学の移動の多いシーズンでは、新築物件にこだわると部屋探しがかなり難しくなってしまうため、築年数が長い物件も視野に入れて探すのがおすすめです。

築年数の長い賃貸物件のデメリット

築年数の古い物件では、虫が出やすいというデメリットがあり、衛生面では新しい物件に劣ります。

また、家賃がやすい賃貸では、入居者の審査が甘いところもあり、居住者のゴミ出しマナーが悪かったり、騒音への配慮がなくトラブルが発生したりすることもあります。

設備が古いため、配管詰まりや水漏れなどで階下に被害を出せば、思わぬ大きな出費になり、また、自分でヒーターやコンロなどを買い揃えなければなりません。

近年は異常気象で災害が多く、防災面で不安がないかも部屋探しの重要な要素となり、地震に対する強度や延焼の危険性なども考慮したいところです。

家賃を抑えるために築年数の古い物件を探す場合は、これらのデメリットも意識して物件選びをするのをおすすめします。

まとめ

新築物件と聞けば、設備も新しく清潔で綺麗な内装や外装に魅力を感じますが、新築物件特有のデメリットも存在します

賃貸の部屋を探すときは、新築の他に、築浅やリノベーション物件で、同じような快適な生活空間を手に入れることも可能です。

また、家賃は築年数に比例して安くなるため、古い物件で賃料を低く抑えながらも、多くのメリットを見出すこともできます。

部屋選びで大切なことは、現地に行って実際に物件を見て、複数の部屋を比較したうえで、希望にあった部屋を見つけることです。
自分のライフスタイルに合った快適な住居環境を提供してくれる新築の部屋は、トータルに見れば多くのメリットをもたらしてくれます。

ネット検索で気になる部屋が見つかったら、不動産会社を通して内見し、十分吟味してから最適な部屋を見つけてくださいね。