「住みたい田舎ランキング」や「住みよさランキング」などで上位を獲得したこともある飯山市と中野市。移住や定住をしやすい地域づくりに積極的に取り組んでいるエリアです。そんな飯山市・中野市に魅力や特徴などについてまとめました。
北信州の中心市、飯山市・中野市とは
日本の少子高齢化や人口減少の対応策として、全国の地方自治体では「定住自立圏構想」が取り組まれています。これは、近隣の市町村が協力して、生活に必要な医療や教育・交通などの都市機能を確保・充実させていく取組です。
長野県北部の北信地域でも、飯山市と中野市が中心市となって定住自立圏形成の取り組みを行っています。近年利便性が高まっていることでも注目されており、自然豊かな田舎暮らしと、生活の利便性を兼ね備えた生活が実現できるでしょう。
上杉謙信の城下町、飯山市の特徴や魅力
長野県の最北端にあり城下町として古くから人々が生活を営んできた飯山市。豊かな自然と歴史を感じる飯山市についてご紹介します。
里山の美しい風景
飯山市は日本の里山の風景が色濃く残る地域です。春の菜の花や山野草、夏の田んぼや山の濃い緑、秋には稲穂や紅葉の黄や赤、そして冬には銀世界が広がります。こうした四季折々の色鮮やかな自然の美しさが飯山市の一番の魅力といえるでしょう。
日本有数の豪雪地帯
日本海から吹く季節風の影響で、12月~3月頃までは雪に覆われます。道路は除雪体制が整っていますが、屋根や敷地から公道までは、各家庭での除雪が必要です。飯山市は南北に長く、北部の山間部と南部の市街地では1m以上降雪量が異なります。一方で、スキーやスノーボード、スノーシューなど存分に雪のシーズンを楽しめます。信濃平には、雪原にたくさんの「かまくら」が作られ、幻想的な風景が人々を魅了しています。
壁がだいぶ薄くなってきたかまくらですが、今日の雪で粉砂糖をかけたようになりました💕
28日まで営業中
のろし鍋の通販は3月末まで🍲https://t.co/zVEgOcj2UJ#かまくらの里 #レストランかまくら村 #のろし鍋 #長野県 #飯山市 pic.twitter.com/cIi1OM0E1X— かまくら祭り実行委員会/長野県飯山市 (@kamakura_shi) February 23, 2021
自然がもたらす恵み
日本有数のブナ林を有する鍋倉山、日本一の長さを誇る千曲川など、豊かな自然がすぐ近くにあります。緑の時期にはトレッキングや森林セラピーなどを楽しめるでしょう。さらに、雪解け水や寒暖差がある気候は美味しいお米や野菜を育てます。こうした地元の新鮮な野菜が手軽に手に入るのも嬉しいポイントです。また、温泉施設も近隣の市町村を合わせると20カ所程あります。お気に入りの温泉を見つけて日ごろの疲れを癒しましょう。
多くの寺社で歴史の息づかいを感じる
上杉謙信が築城した飯山城や、江戸時代に天下の三庵として知られた正受庵など、歴史遺産が市内に点在しています。さらに。市内には20以上の寺社もあります。文豪から「雪国の小京都」と呼ばれた街並みを散策すれば、歴史を感じられます。
2021.03.12
📍長野県飯山市/飯笠山神社月替わりの御朱印を頂きに伺いました😊
春を感じる御朱印になっています🌸まだまだ降雪はありますが、、
少しずつ春に近付いて来ています🍃北信濃の春の到来が待ち遠しいですね🙂 pic.twitter.com/ykmVVE7M6Y
— 🦭𝕒𝕔𝕙𝕦 ⋆°。✩ (@ayasuke1126) March 12, 2021
新幹線が停車!各地へのアクセスの良さ
市内には、北陸新幹線飯山駅があります。東京からは最短で約100分、金沢駅からは約75分、長野駅からはわずか約10分と首都圏や主要な都市へのアクセスが良いのが魅力です。田舎暮らしをしながらも、気軽に都市部へ出かけられる便利さがあり、二拠点生活などにもぴったりです。
誰もが知る歌「ふるさと」の舞台、中野市の特徴や魅力
この投稿をInstagramで見る
長野県の北東部にある中野市。誰もが知っている唱歌「ふるさと」の作詞をした高野辰之をはじめ、多彩な文化人を排出しています。日本の原風景ともいえる光景が今でも広がっています。
不便のない生活
中野市の市街地にはスーパーやホームセンターなど大規模店数多く進出しています。そのため、生活用品などの購入に不便はしないでしょう。また、病院などの生活に欠かせない施設も充実していますので田舎でありながら生活に不便のない生活が送れます。
首都圏や県内各地へのアクセスが良い
中野市には、高速道路のICが2カ所、新幹線駅にも近いため周辺エリアや首都圏へのアクセスが良いと言われています。仕事にレジャーにさまざまな選択肢が広がります。
長野県内には、アウトドアレジャーが盛んなエリアが数多くあります。中野市からはトレッキングなどが盛んな飯山市、スキー場がたくさんある山ノ内町、野尻湖がある信濃町などへ気軽に出かけられます。また、隣りには長野市があり、長野市街地へのアクセスも良好です。通勤や通学には、電車・車のどちらも利用可能で、近年生活利便性が高まっています。
農業が盛ん
中野市の基幹産業は農業です。中でもきのこや果物の栽培に力を入れています。特にきのこ栽培には60年以上のノウハウがあり、生産量、品質、安全についても国内トップクラスを誇ります。また、果物栽培も盛んで和梨・さくらんぼ・桃・りんご・ぶどうなどが栽培され、全国的に評価を得ています。特にりんごとぶどうは年間降水量が少なく寒暖差が激しい気候のため、美味しくなるといわれています。
こうした農作物は市内に点在している直売店などで購入できるので、新鮮な地元野菜を手軽に味わうことができます。
飯山市・中野市への田舎暮らし・移住・二拠点生活などに役立つ制度
移住や定住に積極的な飯山市・中野市では移住者・定住者に向けてさまざまな支援制度を実施しています。その中から、代表的なものをご紹介します。
空き家バンク
空き家バンクは飯山市・中野市どちらの市でも実施しています。市民からの申請を元に、物件を空き家バンクに登録しています。賃貸・売買のどちらにも対応しています。古い物件もありますので、田舎の古民家で暮らしたいという人には特におすすめの制度です。また、空き家バンク登録物件に、改修工事を行う場合は一部補助金が出るケースがあります。詳細については、それぞれの市のHPなどで確認しましょう。
飯山市:田舎暮らし滞在プログラム
実際に飯山市に滞在して、田舎暮らしを体験するプログラムです。短期と長期があり、短期は1泊2日のものと、2泊3日のもの、長期は2週間から最長6カ月といった具合です。短期プログラムのひとつ、「百姓塾」では、1泊2日の講座を7回実施し、田畑を耕すところから、収穫体験まで行えます。若者からシニアまで幅広い世代の人が受講しています。
実際に飯山市での暮らしを体験することで、田舎暮らしについてより具体的にイメージできるようになるでしょう。
中野市:オンライン移住相談・オンライン型オーダーメイド見学ツアー
中野市では、現地での移住相談やオーダーメイド見学ツアーだけでなく、コロナ禍に配慮したオンラインでの移住相談や見学ツアーがあります。自宅にいながら相談したり、街並みや自然環境、空き家バンクに登録されている物件の内覧や先輩移住者の暮らしなど、臨場感たっぷりに見られたりします。
どちらも個別対応なので、自分が知りたい情報を効率よく知ることができるでしょう。
中野市UIJターン就業・創業移住支援事業補助金制度
埼玉・千葉・東京・神奈川、愛知、大阪から中野市に移住し、一定の条件を満たした人は、国・県・市から共同で交付される最大で100万円の補助金が受け取れます。5年以上中野市で暮らす意思があり、さらに就業や創業を考えている人はぜひチェックしてみましょう。
https://www.city.nakano.nagano.jp/docs/2019060300010/
まとめ
北信地域の中心市として飯山市と中野市では、将来にわたっても安心して生活していける環境づくりに取り組んでいます。
今後も利便性が高まる可能性があるので、さまざまな世代にとって、移住しやすい地域でしょう。別荘の購入や移住に迷っているけど、エリアが決まらない、という人は候補地に入れてみてはいかがでしょうか。